( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。

その11

143 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:28:36 ID:cpNoveIe0

('A`) 「ちっくしょう・・・・・・・! あのヤブはまだこねぇのかよ・・・・・!!」

そんなに早く来れるわけはない。それどころかショボンもまだついていないはずだ
ブーンの心臓は止まっている
このままではいけない。大した知識もないのに、毒男は必死で蘇生試みる

('A`) 「くっそ・・・・・・・起きろよ・・・・・・起きろよ・・・・・!!」

ドズン、ドズン、と乱暴に、めちゃくちゃに
毒男はブーンの胸を叩くようにマッサージする


やめて・・・・・・・・やめて・・・・・・・・・・・・・・・・
ブーンを・・・・・・・ブーンを・・・・・・・叩かないで・・・・・・・・

ひどい音を立てて、毒男がブーンに何かしている
見えている、聞こえている
けれど身体はなぜか動かない

ξ゚-゚)ξ 「いや・・・・・・・・いやぁ・・・・・・・・・・・・・・・!」

 

155 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:39:49 ID:cpNoveIe0

ツンの指で、ブーンがくれた指輪が光る

『 ( ^ω^) 「ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・・すきだ・・・・・・・った」 』

ブーンの言葉が甦る

('A`) 「起きろよぉ・・・・・・・・目を開けろよぉ・・・・・・・・・・・・!!」
医者 「く・・・・・・患者は!?」
(´・ω・`) 「先生!! はやく、はやく、ブーンを・・・・・・・!!」

ドタバタと室内を動き回る人たちの動きは、ツンの目には入らない
ただ、ブーンの指輪と、ブーンの最後だけが繰り返し、目の前を流れる

ξ゚-゚)ξ 「アタシ・・・・・・・アタシだって・・・・・・・・・・・・・・」

続きを、言おうとして、飲み込む
アイツに届かないなら、それを言う意味なんて・・・・・・・・・・・・ない

 

159 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:45:30 ID:cpNoveIe0

医者は、早々に、ブーンの蘇生を止めた

('A`) 「おい・・・・・・・なに・・・・・・やってんだよ・・・・・・・・?」
医者 「・・・・・・・残念ですが・・・・・・・・」
(´・ω・`) 「なに・・・・が? なにが・・・・残念なのさ・・・・・・・・?」

首を振る、医者
毒男はうつむく医者に食ってかかる

('A`) 「なに言ってんだよ!? ・・・・・・・おまえ医者だろ!?」
医者 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
('A`) 「なんとか言えよ!? 助けろよ!? それが仕事だろ!?」
(´・ω・`) 「続けてよ! まだ・・・・・・まだ、きっと・・・・・・・・!!」
医者 「ですが・・・・・・・もう・・・・・・・・・・・!」



医者 「・・・・・・ご臨終・・・・・・・・・です・・・・・・!」





 

172 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:53:34 ID:cpNoveIe0

('A`) 「嘘だろ・・・・嘘だろ・・・・・・・・うそなんだろ・・・・・・!?」
(´・ω・`) 「そうだよ・・・・まだ・・・・まだ・・・・・・・・!!」

ああ・・・・・・・・・ブーンがいっちゃう・・・・・・・・・・・

目の前の出来事がすべて擦りガラスごしのように、ぼやけて見える
ツンの目には涙がたまり、ぼろぼろとこぼれていく

アタシ・・・・・・・・・・・まだ・・・・・・・・答えてないよ・・・・・・・?

好きだった、そう言ったのに、

ねぇ・・・・・・・せめて・・・・・・・・・最後に、言わせてよ・・・・・・・・・

答えを告げる前に、ブーンは逝った
言っても、もうけして、届かない言葉を残したままに、ブーンは逝ってしまった
医者は、そう告げ、告げるよりも前に、ツンは気づいていた

なんで・・・・・・・・・・・・アタシを置いてくの・・・・・・・・・・・・・・

身体が、心が、風景が、言葉が、音が
すべて残らず、重たい・・・・・・・・・・・

 

215 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 03:19:34 ID:cpNoveIe0

まだ、二人は諦めていないのか、医者に怒りと無力感をぶつける
しかし、ツンはもう諦めた

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・わかってた・・・・・・・・・」

あの時、アーケードでブーンが消えたときには、もう・・・・・・・・

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・気づいてたもの・・・・・・」

涙は、もう枯れた
泣くのも、もう、疲れた 
だから、ツンは鞄に手を伸ばし

ξ゚-゚)ξ 「あはw・・・・・・・・・・さよならは・・・・・・・言わないよ・・・・・・・・?」

荒巻からもらった包丁を、その手にとった

216 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 03:19:52 ID:cpNoveIe0

包丁は、研いだばかりのその包丁は
日本刀のように鋭く、そして美しい
ツンはそれをしばし見つめ・・・・・・・・・・・・・・・

ξ゚-゚)ξ 「いま・・・・・・・・・・・・・・いくね・・・・・・・・・・・・」

ドシュっ、ドシュっ、ドシュっ・・・・・・・・・・・・・・ドサ

('A`)・(´・ω・`) 「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」

二人が、ツンの異常な声を聞き、振り返るとそこには

ξ゚-゚)ξ 「!? グゥッ・・・・・・・・・・・・う・・・・・・・・・・」

腹から血を流し、倒れるツンの姿があった

('A`) 「・・・・・・!? ・・・・・・・ばっかやろおおおおお!!!!」
(´・ω・`) 「ツンさん!? ねぇ! ツンさん!?」

包丁を抜き、傷口をふさごうとする二人
だが、念入りに、三回も突き刺した傷は、そう簡単にはふさがらず
ツンの血は、どんどんと流れていく
それを見ながら、ツンは呟く

ξ゚-゚)ξ 「まってて・・・・・・・・・・・ね・・・・・・・・・・・・?」

217 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 03:20:18 ID:cpNoveIe0

医者 「!? ・・・・・なんて馬鹿な真似を!」

すぐさま傷の確認をする
しかし・・・・・

医者 「これは・・・・・・・まずいな・・・・・・・・・」
('A`) 「おい!? まさか、まさか、ツンまで・・・・・・・!?」
(´・ω・`) 「なんとかならないんですか!?」

医者は、苦々しく顔をゆがめる

医者 「包丁の・・・・・・刃渡りが長い・・・・・・・・」
    「これはもしかしたら、内臓まで達しているかもしれない・・・・・」
('A`) 「!? ・・・・・・・・・どうにか、なんないのか、それ・・・・・?」
(´・ω・`) 「なんとか・・・・・・・なんとかしてよ・・・・・・・・・・・・・!!」

通常、筋肉までなら、出血やショック死などの恐れはあるが、
それを除けば、命に別状はない
しかし、内臓は、そうはいかない。下手をすれば、即死だ

医者 「・・・・・まだ、息はある・・・・・・・・・!」

医者は立ち上がり、ナースコールを押す
まだ、尽くせる手があるのなら、諦めるわけには・・・・・いかない

 

255 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 03:43:02 ID:cpNoveIe0

河のほとりで、ブーンは座っていた
正直、今すぐにでも河を渡りたかった。だが

( ^ω^) 「ぼくのエゴ・・・・・・・・・・・・・・・・」

さっきの、弟者の言葉が、耳から離れない

( ^ω^) 「ツンは・・・・・・・どう思ったんだお・・・・・・・・・・・・」

エゴだ、エゴだと、弟者は言ったが
それをツンは、どう受け止めてくれたのだろうか
ブーンは、今の今まで、ツンならきっと平気だと思っていた

いつも、毅然としていたツン
頭がよく、そしてキレイなツン

自分には高嶺のさらにその上の花だと思っていた
そんなツンが、自分の告白で、揺らぐことはなく、生きていける

そう、信じていた
しかし、

( ^ω^) 「アーケードで・・・・・・・・・ツンは、泣いてたお・・・・・・・・」

それは、ブーンの知る、強くて美しい彼女が見せたことのない弱さだった
一瞬、それが嬉しく、だが今では、それが不安だった

 

264 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 03:53:58 ID:cpNoveIe0

弟者のように、自分にはノートPCのような道具はない
下の様子を知りたくても、知る術はないのだ
ならば、ここにいても、なんの意味はないはずだった
だが、ブーンは河を渡るのを躊躇った
嫌な、嫌な予感が、この河からする。その予感とは・・・・・・

( ^ω^) 「ここを渡ったら・・・・・・・・・・・何もかも忘れてしまいそうだお・・・・・」

神話にあるレテ河
その水を飲んだものは、生きていた頃のことをすべて忘れ、そして生まれ変わるという

これがその河なのかどうかは、ブーンには分からない
何しろ、ここは日本だ。日本ならばきっと、ここは三途の川なのだろう
だが、もし、そうではなく、
真実、ここが伝説にある、忘却のレテ河だったとしたら

( ^ω^) 「これを・・・・・忘れるわけには・・・・・・・・・いかないお」

弟者が残していった、自分の行動への疑問
まだ、自分の中ですらその決着はついていないのだ

( ^ω^) 「せめて、自分なりの答えを・・・・・・・みつけるお」

なに、時間なら悠久に近いほどある
じっくり、そして、後悔がないぐらい、考えよう・・・・・・・・・・・

 

270 : ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 04:04:42 ID:cpNoveIe0

そう、ブーンがスパンの長い決心をした時だった
突然、後ろから声が聞こえた

ξ゚-゚)ξ 「もしかして・・・・・・・・・ブーン・・・・・・・?」
(;^ω^) 「!? その・・・・・・・・こえ・・・・・・・・・・は・・・・」

嫌だ・・・・・・・嫌だ・・・・・・嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!

振り返りたくない、後ろを、声の主を、確認したくない

まさか・・・・本当にまさかじゃないか、そんなことは!!

会いたい、会って話したい、会って告白の続きをしたい
でも、それは、考えちゃいけない、叶っちゃいけない願い事じゃないか!?
そんな、現実見たくない
これは幻で、聞こえる音は幻聴だ!

必死に、祝詞のように何度も何度も打ち消すブーン
ガタガタと震えるのは恐怖かそれとも悲哀からか?
そのどちらでも構わないし、どうでもいい

ただ、後ろにある光景が、何かの間違いであってくれさえするならば・・・・・・・・

 

 

 

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