
( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。
その2
52 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 04:55:53 ID:aYQKD/DF0
拳を振り上げ、アスファルトに叩きつける
しかし、音はならず、ただただ弟者の拳ばかりが血に濡れる
(;^ω^) 「ちょ・・・・・・!! 何をしてるお!?」
(´<_` ) 「うるさいうるさい!! どうせ・・・・どうせ俺は死んでるんだ!!」
「痛くも・・・・・・痒くも無い!! ・・・・・いたく・・・・ない・・・!!」
号泣。声をあげ、あたりもはばからず、弟者は泣く。泣き叫ぶ
(´<_` ) 「俺は!! ・・・・・おれは・・・・・・・!」
「兄者は・・・・・・・馬鹿で、どうしようもなくって・・・・・・・」
「いっつも・・・・・・・いっつも・・・・・・・・迷惑かけて・・・・・!!」
噛み締める唇は、幽霊だというのに、赤い血を垂れ流す
(´<_` ) 「ニートで・・・・・・・・童貞で・・・・・・・・・!」
「自分はひきこもって・・・・・・ブラクラふんで・・・・・・・!」
(´<_` ) 「それ・・・・れも・・・・・・・・・・・・!!」
「兄者がすきだった!! 兄者を・・・・大切おもってた・・・・・!!」
弟者の涙は、地面のはるか上で、消えていった・・・・・・・・・・
54 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:09:47 ID:aYQKD/DF0
なにも言えない。言えるはずも無い
ブーンは、ただただ、その嘆きを聞くことしか出来ないでいた
そんなブーンの耳にふと、弟者以外の声が聞こえた
( ^ω^) (あれ・・・・・・・・なんだお・・・・・・・・?)
音の出所は、子供のように泣き崩れる弟者のその後ろ
( ^ω^) (? ・・・・・・・・糸・・・・・・・?)
ブーンは弟者の背中から伸びる、光る糸だと気がつく
糸は、ブーンからみて右の方向に伸びていた
( ^ω^) 「家は・・・・・・・あっちかお?」
(´<_` ) 「・・・・・・俺に・・・・もう家なんか・・・・・・!!」
(#^ω^) 「答えるお!!」
ブーンのあまりの剣幕に、思わず弟者はひるむ
(´<_` ) 「あ、ああ。・・・・・・・・そっちの方だ・・・・・・」
( ^ω^) 「なら、今から行くお!!」
(´<_` ) 「!? な・・・・・・なにを・・・・・・・!?」
ブーンには、聞こえていた
糸から響く、弟者を呼ぶ、男の声が・・・・・・・・・・
58 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:19:01 ID:aYQKD/DF0
動こうとしない弟者の首根っこをひっつかみ、ブーンは走る
そして、糸の終着点、弟者の家にたどり着いた
(´<_` ) 「くっ・・・・・・・! ・・・・・・ここになんか、用は無い・・・・・!」
( ^ω^) 「黙るお!」
(´<_` ) 「余計なお世話なんだよ!? ・・・・・・・いまさら、アイツの顔なんか・・・・・!」
バシィンっ!!
(´<_` ) 「え・・・・・・・・・?」
( ^ω^) 「黙れ、と言ったお・・・・・・・・・!」
ブーンの掌は、弟者の頬をはたいていた
それは、弟者にとってはまったく予期できない衝撃であった
(´<_` ) 「な・・・・・・・なん・・・で・・・・?」
(#^ω^) 「見えるし、触れたんだから、叩けても不思議じゃないお!?」
おろおろと、混乱する弟者を他所に、ブーンが吼える
( ^ω^) 「顔が見たくないんなら、ここで声だけでも聞くお!!」
62 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:40:49 ID:aYQKD/DF0
塀と家の壁。それだけ障害物があるならば、声など聞こえるはずも無い
だが、弟者には、何故か兄者の声が鮮明に聞こえていた
(´_ゝ`) 「なあ、弟者・・・・・・・・・・・」
(´<_`) 「・・・・・・なんだよ・・・・・PCの礼か・・・・!?」
青筋を浮かべ、聞こえもしないのに声をあらげる
当然、それに気づくはずもない兄者はぽつぽつと喋り続ける
(´_ゝ`) 「お前が、欲しがってたノートPCだ」
「これで、もう俺のPCを横から除く必要はないぞ・・・・・・・・・」
(´<_`) 「・・・・・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・?」
(´_ゝ`) 「・・・・・・・・妹者がな・・・・・・・・」
「飯のたびに、お前の部屋に行くんだよ・・・・・・」
「『ちっちゃい兄者!! ごはんなのじゃ〜!!』ってなw」
クスリ、とちいさな笑い。そして、ためいき
(´_ゝ`) 「もう・・・・・・お前はいないっていうのにな・・・・・・・w」
63 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:41:21 ID:aYQKD/DF0
カチリ、と百円ライターの音がする
続いて、深呼吸のような呼気。どうやらタバコに火をつけたみたいだ
(´_ゝ`) 「ほら、お前も吸え。・・・・・・・天国も今ごろ、嫌煙厨が多いだろw?」
喫煙者はどこでも辛いな、と、無理をした笑い声だった
(´_ゝ`) 「母者も・・・・・な。・・・・・・お前の分まで飯つくるんだぞ?」
「ちゃわんまで用意してなw それで・・・・・・・・いつもぶちきれるんだ」
(´<_` ) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(´_ゝ`) 「弟者が、いつまでも降りてこない、ってなw そりゃ・・・・・降りてこないよな・・・・・」
カタリ、と今度は何か固い物を置く音がした
(´_ゝ`) 「まったく・・・・・・お前がいつまでたっても買ってこないから・・・・・・・」
「俺が買ってきちまった・・・・・・・・・・・一応、そなえておく・・・・・・・」
(´<_` ) 「エロゲ・・・・・・そなえるなよ・・・・・・・・・!」
弟者の声は、だんだんと、ゆらいできた
66 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:45:31 ID:aYQKD/DF0
しばらく、静かな時間が続いた
上を見上げれば、窓から煙がふたすじ、入道雲のようにのぼっていく
そして、その煙が途切れたとき、沈黙を奇妙な音が破った
バギィッ!!
(´<_` ) 「え・・・・・?」
(´_ゝ`) 「ちくしょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
バコっ! バコッ! 何かを叩く音が続く
(´_ゝ`) 「ちくしょう・・・・・・ちくしょう・・・・・・・ちくしょう・・・・・・・・!!」
(´<_`;) 「あ、兄者・・・・・・・・・・・・・?」
何の音か、まるで分からない。そして兄者の罵りの意味もまた分からない
(´_ゝ`) 「こんな・・・・・! こんなもんのために・・・・・・・・・!!」
「こんな、くだらないもんのために・・・!!!」
「おま・・・ぇ・・・・は・・・・・・・・!! お前は!!!!」
「おまえは・・・・・・・・・しんじまったのかよ・・・・・・・・・・・!!」
(´<_` ) 「あ・・・・・・・・・・・・・・・まさ・・・・・・か・・・・・・?」
弟者は、そこで気がついた
兄者が、今、ボコボコにしているのは
欲しがっていた、あのエロゲだということに・・・・・・・・
68 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:52:15 ID:aYQKD/DF0
そんな・・・・・と、弟者が困惑する
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・どうしたお?」
(´<_` ) 「だって・・・・・・だって・・・・・・・・・!!」
目を見開き、唇をふるわせ、弟者は泣きそうな声を出す
(´<_` ) 「だって・・・・兄者は・・・・・・いつも言ってたじゃないか・・・・・!」
「右手と・・・・紙かjpgがあれば・・・・女はいらないって・・・・・・・」
「だから・・・・・・・・・エロゲは恋人だ・・・・って・・・・・」
わなわなと、全身が揺れる
(´<_` ) 「それを・・・・・・・・・・・くだらない・・・・・・・って・・・・」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ブーンは、何も言わず、ただやさしく、弟者の肩を叩いた
70 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 05:59:35 ID:aYQKD/DF0
(´_ゝ`) 「おれは・・・・・・・・これから・・・・・!!!!」
「何を・・・・・・! 何をして生きればいいんだ!?」
もう時刻は真夜中だ。だというのに、兄者は大声を上げる
いつもなら、絶対に鉄拳制裁を加えに来るはずの母者も、なぜかこない
(´_ゝ`) 「もう・・・・・・ブラクラげっとしても・・・・・・・」
「エロ画像げっとしても・・・・・・ハス画像げっとしても・・・・・・!!」
「お前がいなきゃ・・・・・・だれが・・・・・・・・・・だれが・・・・・・!!」
「だれが、俺のとなりにいてくれるんだよ・・・・・・・・!!!!」
あとはもう、人間の言葉とは思えない、嗚咽と、叫びだけしか続かなかった
(´<_` ) 「あに・・・・・・・・じゃ・・・・・・・・・・・!」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(´<_` ) 「あに・・・・・・・・・・・・・!!!!!!」
「うわああああああああああああああああああああああっっっっっ・・・・」
そして、弟者も、共鳴するように、泣き叫んだ・・・・・・・・・・・・・・・
100 名前:
◆3mfWSeVk8Q 投稿日: 2005/12/05(月) 09:11:20 ID:aYQKD/DF0
ふたりの哀哭が収まり、住宅地に夜本来の静けさがまたやってくる
(´<_` ) 「・・・・・・・・・・・なあ」
( ^ω^) 「・・・なんだお?」
膝をつき、手をつき、四つんばいの姿勢で、弟者が問う
(´<_` ) 「なんで・・・・・・・なんでおれ・・・・・・・」
「なんで・・・・・・こんな、つまんないことで・・・・死んじまったんだ・・・・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(´<_` ) 「俺は・・・・・・そんなに、悪いこと・・・・・・したか・・・・・・?」
「したんなら・・・・・・いくらでも謝る・・・・! あやまるから・・・・・」
ギリリッ、とアスファルトを握り締めるように拳をつくる弟者
だが、アスファルトが削れるわけもなく、ただ無意味に弟者の指が削れて行く
(´<_` ) 「たのむ・・・・・・・・! 兄者に・・・・・・・!」
「兄者に・・・・・・・あやませて・・・・・・・くれ・・・・・!」
ブーンに頼んだところで、どうしようもない
それを分かっていても、弟者は言わずにはいられなかった・・・・・・・・・
102 名前:
◆3mfWSeVk8Q 投稿日: 2005/12/05(月) 09:19:00 ID:aYQKD/DF0
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ブーンは何も言わず、土下座のような格好をする弟者にちかより
その背中に手をやった
( ^ω^) 「ここから・・・・・・兄者の声が聞こえたお・・・・・」
(´<_` ) 「・・・・・・これ・・・・・・は・・・・・・・・?」
( ^ω^) 「ぼくにも・・・・・よくわからないお。でも・・・・・・」
糸を弟者の目の前に持っていき、真剣な目で、ブーンは言った
( ^ω^) 「これが、君達に、大切なものだってことは・・・・・・わかるお」
(´<_` ) 「ああ・・・・・・・・そうか・・・・・・・・・・」
涙を、血まみれの手でぬぐい、弟者が立ち上がる
(´<_` ) 「この、光の糸が・・・・・俺たちを繋いでくれるんだな・・・・・・」
不思議な感覚だ・・・・・・・
何も分からないのに、何故か確信できた
手の平を、光の糸ごと強く握り締める。すると、光が増し、あたりを昼間のように照らす
(´<_` ) 「俺の気持ちを・・・・・・・・届けてくれ・・・・・・・・・・!!」
106 名前:
◆3mfWSeVk8Q 投稿日: 2005/12/05(月) 09:48:04 ID:aYQKD/DF0
遺骨の前で、兄者は眠っていた
昨夜は、何故だか弟者がいる気がして、泣きつかれてしまったのだ
(´_ゝ`) 「ぅ・・・・・ううん・・・・・・あさ、か・・・・・・」
いや、日の高さからして、もう昼前だろう
いくらニートだからとはいえ、これは寝すぎだ
しかも、場所が悪い。母者も起こしてくれればいいものを・・・・・・
(´_ゝ`) 「いや・・・・・・・気を使ってくれたのかも・・・・・な」
だとしたら・・・・・・・・・・・・余計なお世話だ
弟の前で泣きつかれる兄貴が、いるものか、と、兄者の自尊心が告げる
(´_ゝ`) 「いや・・・・・・俺は、兄らしいことなど・・・・・何一つ・・・・・・!」
それどころか、自分は・・・・・・・・・・・・
(´_ゝ`) 「弟者も・・・・・俺を恨んでいることだろう・・・・・・・・・」
と、立ち上がりかけ、ある異変に気がついた
(´_ゝ`) 「ノートPCの電源が・・・・・・・・・・ついてる・・・・・?」