
( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。
その3
107 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 09:48:37 ID:aYQKD/DF0
PCのモニターには、回線を繋いでいないにも関わらず届いたメールが開かれていた
from:弟者
(´_ゝ`) 「!? な・・・・・・・・・・・・・・!」
『兄者! 一週間もたつのに、何をめそめそしている?』
『なにやら、あの事故を気に病んでいるのだろうが、あれは俺の不注意だ』
『兄者のせいなんかじゃない・・・・・・・・・・・・・』
メールを不思議がることも、不気味がることもせず、兄者はそのメールに食い入る
( ´_ゝ`) 「ちがう・・・・ちがうんだ・・・・・・・!」
「俺が・・・・・俺が謝りたいのは・・・・・・・・・・・・!!」
兄者がすべてを言い終える前に、二通目のメールが開いた
『あと、どうせ自分の不甲斐なさに気がついて、後悔しているだろう?』
『そんなの・・・・・・気にする必要などあるのか・・・・・・・・・?』
『俺たちは、二人一つの流石ブラザーズじゃないか・・・・・・』
『俺は・・・・・・そんな兄者も・・・・大好きだったさ』
108 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 09:49:23 ID:aYQKD/DF0
(´_ゝ`) 「二人で・・・・・・・一つ・・・・・・・・・?」
「じゃあ・・・・・! じゃあ・・・・・・・!!!!」
涙声で、ノートPCに叫ぼうとした直前、三通目が開く
『俺が死んだのは、もう仕方が無いことだ・・・・・・・・残念だが』
『だから・・・・兄者は、俺の分まで、可愛い嫁さんをみつけてくれ』
『その人が、きっと兄者を支えてくれるはずだ・・・・・・・・・!!』
『俺は、もう兄者の横にいれないけれど、今も、こうして・・・・見守ってる』
『ps.仕事、そろそろ見つけて、それを生きがいにしろよ?』
『出来のいい弟より、偉大なる兄へ』
(´_ゝ`) 「弟・・・・・・・者・・・・・・・・・・・・・・」
兄者が読み終わると同時に、PCの電源が落ちた
再度電源をつけてみても、メールは残っていなかった
気がつけば、兄者の目から滝のように涙が流れ出していた
(´_ゝ`) 「結局・・・・・・・俺らは、PCから離れられんのだな・・・・・・・」
このままではいけない・・・・・・・・・涙をぬぐい、決心する
(´_ゝ`) 「父者ー!! 履歴書の書き方教えてくれー!!」
光のケーブルが、ノートPCから、こっそりと抜け落ちた・・・・・・・・・
113 名前: ◆3mfWSeVk8Q
投稿日: 2005/12/05(月) 10:06:52 ID:aYQKD/DF0
( ^ω^) 「・・・・・・気持ちは、伝えきれたかお?」
(´<_` ) 「いや・・・・・全くもって足りん・・・・・・」
足りない、って言うのに・・・・・・・・
(´<_` ) 「兄者は、もう立ち直ったみたいだ・・・・・・・」
「五通目まで・・・・・用意したんだけどな・・・・・・・・」
はは、と笑う弟者は、口調の割にはさっぱりとした表情だった
( ^ω^) 「送らなくて、いいのかお?」
(´<_` ) 「ああ・・・・・・・こいつは、俺が墓場まで持っていくさ」
と言っても、もうすぐなんだがな、と軽口を叩く
(´<_` ) 「それじゃ・・・・・・・・・・・・・」
( ^ω^) 「行くのかお・・・・・・・・?」
(´<_` ) 「ああ、世話になったな、ブーン!」
光のケーブルは、兄者の部屋を離れ、天空へと上り
そこを、伝って、弟者は空へと還って行った・・・・・・・・・・・・
102 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:04:30 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「よかったお・・・・・・本当に・・・・・よかったお・・・・・」
天に昇る弟者を見送り、ブーンは満足そうに、おおきく頷く
弟者が消えた空にはもう太陽が燦然と輝いている
気がつけばもう夜があけてしまっていたのだ。だが
( ^ω^) 「・・・・・・・でも、なんだかおなかがすかないお・・・・・・?」
それどころか、喉も乾かないし、眠くも無い
( ^ω^) 「・・・・・きっと、変に気を張ってたからだお!」
元気に、そう言う。無理に、元気に言う理由はきっと
どこかで、気がついているのだろう、それはごまかしだと・・・・・
自分に言い聞かせ、何かに気づく前に、ブーンは歩き出す
どこへ行こうかと、考え、そして思いつくのは
( ^ω^) 「そうだお! 弟者にお線香をあげるお!」
どうせ、すぐそこだ。そのぐらいしなければ罰があたる
しかし、ブーンは気がつかない
それが、自分に、どんなことを伝えるのかを・・・・・・・・・・・
106 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:09:11 ID:s4aF6zCg0
壁をぐるりと回り、ほどなくして玄関の前についた
インターホンを押そうとして、ふと気がつく
(;^ω^) 「あ・・・・・・なんて言って家に上げてもらうお・・・・・・・?」
そう、弟者とは生前に面識が無い
今、そこで話していた、などと言って通じるとは思えない
( ^ω^) 「そうだお! 一週間前に話したって言えばいいお!」
たったそれだけで、家に上げてもらえるとは思えないのだが
ブーンはそこまで考えが至らない
むしろ、これは名案、ぐらいにしか思っていなかった
( ^ω^) 「ピンポーン♪」
自分で言って、押す
だが、実際にはピンポーンという音はしなかった
( ^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
それどころか、インターホンはへこんですらいなかった
107 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水)
01:10:09 ID:s4aF6zCg0
(;^ω^) 「あれ? ・・・あれ? ・・・・・・・・・あれ・・・・・?」
ぐっ、ぐっ、ぐっ、・・・・・・・・・・・・・・・
何度も何度も、繰り返し押してみるが、手ごたえは無い
次第に指が痛くなってくる
( ^ω^) 「・・・・・・・・は、ははw・・・これ・・・・・壊れてるお・・・・・・」
そんなわけは無い。押せてもいないのに、気がついているのに、そう結論する
指をさすり、今度はドアノブに手をかける
( ^ω^) 「・・・・・開かない・・・・開かない・・・・・・・・・・・!」
「鍵・・・・・・・だお。きっと、鍵がかかってるんだお・・・・・・!!」
そうだ、そうに決まってる!
しかし、その期待もすぐに裏切られる
(´_ゝ`) 「・・・・まずはバイトから探そう!!」
( ^ω^) 「!?」
ガチャリ、と、鍵を開けるような音を立てずに、ドアがひらいた
( ^ω^) 「ちょ・・・・・・・・・すいませんだお!!」
(´_ゝ`) 「ふむ・・・・・・コンビニから行ってみるか・・・・・・・」
出てきた兄者は、ブーンのことを無視するかのように、歩いていった
117 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:24:50 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「なんで・・・・・・・なんで・・・だお・・・・・・・・・?」
スタスタと、何も迷う事無く歩く兄者の背中を見ながら、うなだれる
どうして、無視されたのか? ―――――見ず知らずの他人だから
どうして、ドアは開いたのか? ―――――内側からだと鍵が必要がないタイプなんだ
いくつも、いくつも、疑問を考えては、無理矢理な理由をつける
( ^ω^) 「・・・あはw・・・・・・それでも、無視は傷つくお・・・・・・」
目の端に浮いた涙をぬぐう
( ^ω^) 「なんだか、コーヒーでも飲みたいお・・・・・・・・」
喉は渇いてはいない。だが、気晴らしに、何か飲みたい
どこかに自販機はないか、と家の敷地から出ようとしたその時・・・・・・・
( ^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・!?」
弟者の言葉を・・・・・・・・思い出す
『(´<_` ) 「ああ、これか? ・・・・・・まあ、俺は幽霊だからな・・・・」
「イメージすれば、このぐらいは何とかなるみたいでな」
』
その手に、コーヒーの缶が、どこからともなく、出現した
(;^ω^) 「う・・・・・・・・うわあああああああああああああああああ!!!!??」
125 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:36:54 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「なんで・・・・・・・なんで・・・・・・・・・・」
とぼとぼ歩きながら、呟く
あの後、走り出したはいいものの、何処へ行くか、決められず
ただただ街を、当てもなく、目的もなく、練り歩く
一度は、家に行こうともした。だが、そう思うたび、弟者の言葉がフラッシュバックする
『 (´<_` ) 「・・・・・はは、帰ったら、俺の葬式の真っ最中だった」
』
・・・・・・・・・そんなものを見たら、もう、戻れない気がする・・・・・・・・
だから、どこへともなく、意味もなく、歩き続ける
( ^ω^) 「あ・・・・・・・・・コンビニ・・・・・・・・・・・・・」
目に入ったのは、行こうと思っていたローソンだった
試しに、自動ドアの前に立ってみる
( ^ω^) 「やっぱり・・・・・・・・・・開かないお・・・・・・・・・」
何故だろう。ただ、ドアが開かない。それだけのことで
まるで自分がこの世のすべてから拒絶されたように感じる
131 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:47:51 ID:s4aF6zCg0
打ちのめされたボクサーのような足取りは、なぜか商店街へと向かっていた
駅の前のここは、むしろ繁華街と言った方がいいのかもしれない
( ^ω^) 「・・・・・・あ」
視線をめぐらせば、弟者のような人もちらほらと見える
うつむく人、はしゃいでいる人、さまざまだが、どれも誰からも相手にされない
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そして、ブーンもまた、相手にしない
相手にすれば、また・・・・・・・・・・・・・・・
( ^ω^) 「いや、いや! ・・・・・・ちがうお・・・ちがうんだお・・・・・!!」
かぶりをふり、叫ぶ
認めない、認めたくない!
叫びは悲痛で、どうしようもなく、ブーンの心を引き裂いていく
すると・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツン 「アンタ・・・・・・なにそんなとこでシャウトしてんのよ・・・・・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」
目の前にあらわれた、愛しい人は、普段どおり、声を、かけてくれた