
( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。
その5
178 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 04:03:23 ID:s4aF6zCg0
ξ///)ξ
「あっ! ・・・・・・やだ、アタシったらなにを!?」
のせられるままに喋ってしまったことに気づき、赤面
/ ,' 3 「そうかそうかwちびっこだったツンも、そんな歳か・・・・・w」
ξ///)ξ 「うー・・・ちがうんです・・・・・・!!」
/ ,' 3 「昔は、おじちゃんのお嫁さんになる、って言ってたのにねぇ・・・・」
ξ///)ξ 「ほんとにそれ、いつの話ですかっ!?」
あっはっはっは、と響く荒巻の笑い声の間に、奇妙な音が紛れ込んだ
ジャコンっ!!
ξ゚-゚)ξ 「え・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
/ ,' 3 「あっはっは。 ・・・・・・わしのツンに手を出すのは何処のどいつだ?」
そう言って、荒巻はショットガンを靴箱の上から取り出していた
/ ,' 3 「あっはっは、どうれ、わしのショットガンの餌食にしてくれるわ!!」
ξ゚-゚)ξ 「ちょっ!? おじさま!?」
/ ,' 3 「なぁに、せめてもの情け。一撃でしとめて見せるわ!!」
いけない、目が血走っている。マジだ!
思わずツンは素早く荒巻の背後に回り・・・・・・・・・・
ξ゚-゚)ξ 「おじさま! おちついて!!」
/ ,' 3 「ふぐっ!?」
ゴキャリっ! ・・・・・・・・・荒巻は静かになった
181 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 04:14:17 ID:s4aF6zCg0
/ ,' 3 「そうかそうか・・・・・・それじゃあ、クリスマスが楽しみなはずだな・・・・・・」
首をさすり、どこか物悲しげな荒巻と、肩で息をし、本気で怒るツン
ξ゚-゚)ξ 「冗談でも、銃を持ち出すなんて・・・・・・・・!」
/ ,' 3 「ああ、ああ、悪かった悪かった。お詫びにこれをあげようじゃないか」
と、荒巻が取り出したのは、さらしで包まれた棒状の何かだった
ξ゚-゚)ξ 「? おじさま、これはなんですか?」
/ ,' 3 「ああ、包丁だよ。研ぎに出したばかりなんだがね、ツンちゃんにあげよう」
「そういう使い込まれた包丁があればな、料理上手に見えるよ?」
それで彼氏を驚かしてやれ、と高笑い。どこかやけくそに見えるのは気のせいだろう
ξ゚-゚)ξ 「え・・・・・でも・・・・・アタシはそんな・・・・・・・」
/ ,' 3 「ふむ・・・・・料理に、自信が無いのかね?」
頷く
182 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 04:23:11 ID:s4aF6zCg0
ふむ、と頷く荒巻は、スーツのポケットから紙を二枚取り出した
それは近所のフランス料理店の無料券だった
/ ,' 3 「だったら、万が一のときのために、この招待状を上げよう」
ξ゚-゚)ξ 「え・・・・・・・・いいんですか?」
/ ,' 3 「どうせわしの店だ。彼氏と二人でくればいい」
ξ゚-゚)ξ 「あ・・・・・・ありがとうございます!」
はしゃぐようにお礼を言うツンに、荒巻は、だが、と付け加える
/ ,' 3 「その・・・・ツンちゃんの彼氏を見て・・・・・・・・・・・・・」
「わしはチャッピー・・・・・・・・・・ああ、ショットガンの名前だがね」
「こいつの引き金を引かない自信が無いよ・・・・・・・・・・・・・」
ξ゚-゚)ξ 「ちょ!? おじさま!?」
ツンの言葉を遮り、だから、と、荒巻は不敵に笑い
/ ,' 3 「必死で、料理の練習をしなさい?」
「彼氏もきっと、そっちの方が喜ぶよ? ・・・・・・・・というか」
「喜ばなかったら、わしが殺す。ぶち殺す」
ξ゚-゚)ξ「おじさま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
荒巻の遠回りの応援は、ツンにとって一番のプレゼントだった
ξ゚-゚)ξ 「はい! アタシ、頑張ります!!」
183 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 04:42:55 ID:s4aF6zCg0
ξ゚-゚)ξ 「ふっふーん♪ おまたせー!」
なにやら上機嫌なツンは、スキップでブーンのもとへと近寄る
( ^ω^) 「お帰り・・・・・・? どうしたお?」
ξ゚-゚)ξ 「んー? なにがー?」
( ^ω^) 「なんか、すっごくうれしそうだお?」
戻ってからずっと笑いっぱなしのツンは、いきなりブーンの腕を取り
そして、抱きしめるように組む
(;^ω^) 「ちょ!? え!? なに!? なんだお!?」
突然のツンの行動に戸惑う
そんなブーンの、さっきの質問にツンは答えた
ξ゚-゚)ξ 「ふふw ねぇ、ブーンは・・・・・・・・・・・・」
聞いて、ブーンは、何気ないその質問を、後悔した
ξ゚-゚)ξ 「ブーンは、まだ、死にたく無いもんねっ?」
( ^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ピキッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
空気が、一気に凍ったような気がした
185 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 04:53:01 ID:s4aF6zCg0
何気ない質問の答えもまた、何気ない物だった
そう、この会話は、どこもおかしなとこなんてない
ぼくらは、日常的にこんなやりとりをしているはずだ
おまえ、死にたいの?
おまえ、ぶち殺すぞ?
それはきっと、死というものが身近に無いから、言える言葉だ
もし、目の前に、死にそうな人間がいたら・・・・・・・・・・・・・・・・・
もし、自分に、人を殺せる暴力があったら・・・・・・・・・・・・・・・・・
もし、今ココで、誰かが死んでいたのなら・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな言葉は、言えないはずだ
でも、ツンにとって、荒巻にとって、それはココじゃないどこかで
それは、今じゃない、いつか、ずいぶん昔かずいぶん先の話なんだろう
でも、ブーンにとってそれは、今で、まさにココでの話だった
それだけの違いは、この一言の印象を、大きく違えた
その違いを、ツンに悟らせないため、平静を装ってブーンが答える
( ^ω^) 「死にたく・・・・・・・・ない・・・・・・・お・・・・・・・?」
189 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 05:04:35 ID:s4aF6zCg0
ブーンの、たどたどしい台詞に、ツンはクスリ、と笑う
ξ゚-゚)ξ 「そうよねぇw 死にたくないもんねぇw」
(;^ω^) 「そうだお・・・・・・・・死にたく・・・・・・ないお・・・・」
死にたくない、それを繰り返すブーンに、しかしツンは気がつかない
ξ゚-゚)ξ 「よっし! それじゃあ、料理の練習しよっと!」
( ^ω^) 「急に、どうしたんだお・・・・・・・・・?」
ξ゚听)ξ 「アンタが死にたくないっていうからでしょっ!?」
荒巻との会話を知らないブーンにとっては、意味不明だ
気にせず、ツンは続ける
ξ゚听)ξ 「あ、アタシだって、アンタに死んでほしくないもん・・・・・・」
(;^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・・・ツン・・・・・・・・・・・・?」
ああ、これが、本当にいつもの日常だったなら
ツンの言葉は、どれだけ嬉しく、心躍る物だったのだろう
だが、今のブーンにとって、これほど残酷な言葉は・・・・・・・・・ない
( ^ω^) 「ツン・・・・・・・・・・ぼくは・・・・・!!」
ブーンが何か言う前、ツンは顔を真っ赤にして言わせまいと、声をかさねる
ξ///)ξ 「か、勘違いしないでよねっ!?」
「べ、べつにアンタなんかどうなってもいいんだからねっ!?」
「ただ、アタシのせいにしたくないだけなんだからねっ!!」
195 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 05:20:19 ID:s4aF6zCg0
と、そんなときだった
ξ゚听)ξ 「あら・・・・・・・? もう、なによ・・・・・・」
ツンの携帯が鳴った。公衆電話からの着信は、誰からなのか分からない
うんざりと、面倒そうに通話ボタンを押す
ξ゚听)ξ 「はい、もしもし?」
(´・ω・`) 『あ、やっとつながった・・・・・・・・・!』
ξ゚听)ξ 「ショボン? ・・・・・何よ? 大した用事じゃないなら切るわよ?」
(´・ω・`) 『大した・・・・・!? 大事だよ!? ツンさんは何やってるんだよ!?』
今にも電話を切りそうなツンとは対照的に、ショボンは切羽詰った声を出す
ξ゚听)ξ 「今? 今は・・・・・・ええっと・・・・・・・・」
ξ///)ξ 「その・・・・・・・・でーと・・・・・・・・・してる・・・・・?」
(´・ω・`) 『デートだって・・・・・・!? こんなときに!? 誰とだよ!?』
ξ#゚听)ξ 「・・・・・・# さっきっからなんなのよっ!?」
「アタシが・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
ブーンとデートして何が悪い、そう言う前に・・・・・・・
(´・ω・`) 『今・・・・いま!! ・・・・・・ブーンが大変なんだよ・・・・!?』
ξ゚听)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え・・・・・・・?」
198 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 05:31:48 ID:s4aF6zCg0
何を言っているのだろう?
今、ブーンが大変なはずはない。ココにいるのだから
今、デート、という単語を聞いて、おろおろしているコイツが大変なわけがない
ξ゚听)ξ 「・・・・・・・・・冗談にしても、たちが悪くない?」
(´・ω・`) 『冗談なんかじゃないって!! ほんとのほんとに・・・・・・・!』
と、そこで電話の向こうで誰かが、代われ、と言うのが聞こえる
('A`) 『おい・・・・・? お前が誰とヨロシクやってんのかしらんけどな』
ξ゚听)ξ 「な・・・・・・なによ? アンタも・・・・・グルになって・・・・!」
('A`) 『いいか? 現状だけを伝えてやる、よく聞いとけ』
大きく、息を吸い込む音が伝わる
('A`) 『ブーンが、大怪我で病院に運ばれた』
『時刻は昨夜だ。頭蓋骨陥没、脳挫傷の恐れもあるそうだ』
『今も集中治療室に放り込まれてる状況で・・・・・・・』
一息
('A`) 『かなりヤバイ。自発呼吸はおろか、心臓も動いちゃいねぇ・・・・』
『機械はずしゃ、それでお陀仏ってじょう・・・・・・』
ξ゚听)ξ 「う・・・・・・・・・・・うるさいっ!!!」
ブツっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツンは、電話を切った。そして、電源も切る
こんな、悪い冗談、もう聞きたくもない・・・・・・・・・・・・・!!
203 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 05:44:39 ID:s4aF6zCg0
(;^ω^) 「ど、どうしたお・・・・・・・?」
ξ゚听)ξ 「ううん・・・・・・・何でもない」
気分が悪い・・・・・・・・・・・・
言っていい冗談と悪い冗談が、世の中にはある
これは、悪い方の冗談だ。それも、とびっきりの
さっきの会話を、頭から振り落とすように、首を振る
ξ゚听)ξ 「行きましょ」
( ^ω^) 「え、どこへだお?」
ξ゚听)ξ 「どこだって、いいでしょっ!?」
「これから・・・・・・・デートなんだからっ!!」
ブーンの腕を掴み、ずんずんと歩くツン
204 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 05:51:53 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) (さっきの電話は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
もしかして、と思う
自分の意識は昨日、家を出て、夜に弟者と会う前まで途切れている
もし、本当に、弟者のような事があったのなら・・・・・・・・
( ^ω^) (もう、ツンに連絡が行っても・・・・・・・・・・・・・・)
いや、そんなはずはない! 自分に言い聞かせる
そんなわけはない、自分はココにいる、どこでもない、ツンの横に
と・・・・・・・・・・
子供 「ままー。あのおねぇちゃん変な歩き方してるー」
ママ 「・・・・・・こら。指差さないの!」
ξ゚听)ξ 「・・・・・・・・・!?」
(;^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
やはり、ツン以外の人間に、自分は見えていない
きっと、ツンもそれに気がついているはず。でも
ξ゚听)ξ 「なによ、あのガキ・・・・・・!」
「きっと、デートしてるアタシ達が羨ましいのよ・・・・・・・!」
( ^ω^) 「つ・・・・・・・・ツン」
唇を噛み締め、ツンは、それでもただただ歩く