
( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。
その9
629 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 02:03:26 ID:Ka25GBUy0
(;^ω^) 「ふわぁ・・・・・・なんかすっごいお・・・・・・・・・」
初めて入る本格的な装飾品店に、ブーンは圧倒される
これまでアクセサリーなんて露店でしか見た事がなかったブーンには刺激的だろう
清潔感あふれる白い内装
ガラスケースに綺麗に陳列された指輪、ネックレス、ブレスレット
客が少なく、その少ない客一人一人につく店員
どれもこれも、ブーンには初めてみるものばかりだ
そして、これもまたブーンにショッキングだったのが
(;^ω^) 「値段・・・・・・・・・・ゼロが一つ多くないかお・・・・・・?」
露店と比べて、十倍百倍の値段の品々にひるむ
これでは降ろした貯金でも足りないかも知れない・・・・・・
店員 「なにかお探しですか?」
( ^ω^) 「ふわっ!?」
ブーン、びびりすぎだってば
632 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 02:06:32 ID:Ka25GBUy0
(;^ω^) 「あ、その・・・・クリスマスのプレゼントを・・・・・・・・・」
もじもじと、変に緊張しながら言うブーンの様子に、店員が何か気づく
店員 「・・・・・・・彼女さんに、ですかw?」
(;^ω^) 「いや!? あ、でも、その! あくぁwせdrftgyふじこぉlp;!!」
店員 「あははwww、そんなに照れなくてもいいですよ?」
「それで、ご予算はどのぐらいで・・・・・・?」
聞かれ、ブーンが答えた数字に、店員は顔をゆがめる
店員 「うーん・・・・・それだと、ちょっと、厳しいですかねぇ・・・・・・」
(;^ω^) 「や・・・・やっぱり、無理かお・・・・・・・・・?」
大袈裟に肩を落とすブーン。その姿がよほど哀れだったのか
店員 「いや・・・・・・・うん、それじゃ、少しサービスしましょうかw」
( ^ω^) 「え!? いいのかお!? ありがとうだお!!」
店員の手を握り、ぶんがぶんがと上下に振るブーンは子供のように喜んでいた
662 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 02:50:00 ID:Ka25GBUy0
店員 「これなんかが、一番手ごろですね」
(;^ω^) 「ゆ、指輪・・・・・・・・・?」
いくらなんでも、それはクリスマスプレゼントには重過ぎないだろうか?
店員 「はは、確かにw ・・・・・でも、そのぐらいでちょうどいいと思いますよ?」
いい歳して、こんなにウブな青年には、このぐらいのインパクトが必要だ
そう、店員は思ったのではないのだろうか
ブーンも、店員が悪戯にそれを薦めているわけではないことはわかるし
それどころか、こちらに対する気遣いすらも感じる事ができた
( ^ω^) 「わかったお! それじゃ、それくださいだお!」
店員 「はいw あ、サイズがあいませんでしたら、持って来て下さい。直しますから」
( ^ω^) 「わかったお! 本当にありがとうだお!!」
会計を済ませ、指輪をラッピングしてもらおうとした、その時・・・・・・・・・
強盗1 「騒ぐな・・・・・・! そこらにある宝石をすべて寄越せ!!」
(;^ω^)・店員 「!?」
拳銃と金属バットで武装した集団が突如乱入してきた
663 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 02:50:21 ID:Ka25GBUy0
店内に悲鳴が上がる
店の前に黒いバンを駐車し、乗り込んできたのは三人
いずれも黒尽くめの男たちであった
拳銃を突きつけられたお客たちは、みなスミに固まって縮こまり
店員達は、ガタガタと震えていた
強盗1 「いいか? 抵抗しなければ、何もしない。保証しよう」
強盗2 「さっさとこの袋に詰め込め。・・・・・・俺らも殺しはやりたくないんでね・・・・w」
ニヤニヤと笑う男の台詞は、ハッタリには聞こえなかった
言われるがままに、店員達は、宝石を袋に放り込んでいく
強盗3 「おい、ショーケースの上に一つ残っているじゃないか?」
( ^ω^) 「!?」
次々と宝石が持ち去られる中、黒尽くめの一人が、ブーンの指輪に目をつけた
ラッピングこそされていないが、小箱にはすでに入れられているそれは
高価なものかもしれない、そう男は思ったのだろう、手にとろうとする
が、
(#^ω^) 「それはぼくのだおっ!!!!」
強盗3 「うわっ!? なんだお前は!?」
664 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 02:51:00 ID:Ka25GBUy0
飛び掛り、男の手から指輪を取り戻そうとするブーン
だが、なぜか男は拳銃を使おうとはしない
(#^ω^) 「返すおっ!!」
強盗3 「くっ・・・・・・なんなんだよ・・・・・・・!?」
それは、絶対に渡すわけにはいかない・・・・!!
初めて、好きな人に送ろうとしたプレゼントを
店員さんが、好意からサービスしてくれた思いやりの品を
毒男とショボンが、考えてくれた、嬉しいアイデアからの品を
こんなやつらに、取られたくなんかない・・・・・・!!
(#^ω^) 「これだけは・・・・・・・・ゆずれないおっ!!」
強盗1 「バカ野郎っ! とっととずらかるぞ!!」
後ろから・・・・・・声がした、と思ったときには、もう遅かった・・・・・・・・
ゴギッ!! ・・・・・・・・・・・どさ・・・・・・・・・・・
( ^ω^) 「かっ・・・・・・・・・・・・?」
振り上げられたバットは、ブーンの後頭部を襲い
鈍い音を立て、そしてそのまま、ブーンは崩れ落ちていった
665 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 02:51:11 ID:Ka25GBUy0
痛い・・・・・・・・・・あれ・・・・・・・・・?
なんだか・・・・・・頭が生あったかい・・・・・・・・・・・・・
ぬれてる・・・・・・・・・のか・・・・・・・・・な・・・・・・・・?
強盗3 「お・・・・・・おい、やばくねぇか・・・・・・・・・?」
強盗1 「こ! こ、こ、こいつが、わるいんだ・・・・・・!!」
なんだか・・・・・・・・慌てた声が・・・・・・・・・聞こえる・・・・・・・・・
強盗2 「ちっ・・・・・・! もういいから、とっとと車にのれ!」
強盗3 「あ、ああ・・・・・・・・・・・」
強盗1 「ち、ちち、ち、ちくしょう・・・・・・お、おれは、わるくねぇぞ・・・・・・!?」
どたどた・・・・・・・・・うるさいなぁ・・・・・・・・・・・・・
あ・・・・・・・・・ゆびわ・・・・・・・・・・どうした・・・・・・・お?
あ、よかった・・・・・・・ちゃんと・・・・・・・・・・もってた・・・・・・・・
きっと・・・・・きっと・・・・・・ツンに・・・・・・・・似合う・・・・・・・・・・
そこで、ブーンの意識は、真っ黒な闇へと、落ちていった
震える客と、悲鳴をあげる、店員達
そして、うごかなくなったブーンだけが、騒々しさから、とりのこされていた・・・・・・
700 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:51:19 ID:Ka25GBUy0
ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・
( ^ω^) 「ツン・・・・・・・・・・・・これ・・・・・・・・・・・」
そう言って、ブーンは小箱の蓋を開ける
カパッ、と開いたその中には、小さい指輪がひとつ
中心にダイヤのように水晶をあしらったそれは、決して豪華ではないが
品のある、シンプルなつくりであった
ξ゚-゚)ξ 「これ・・・・を? アタシに、渡すために・・・・・・・・・?」
( ^ω^) 「つけ・・・・・・・・・・・・て・・・・・・・・・・・・」
言われるままに、ツンは指輪を手に取るが、どの指に合うのかわからない
ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・」
少しだけ、考え、順にためしてみることにした
人差し指・・・・・・・・・・・・・・入らない
中指・・・・・・・・・・・・・・入らない
ξ゚-゚)ξ 「あはw・・・・・・・ダイエット、した方が、いいかも・・・・・・ね」
もしかしたら、という不安がよぎる
最後に残った薬指、これで入らなければ・・・・・・・・・・・どうしよう・・・・・・
そんな不安が、頭をよぎる
701 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:51:38 ID:Ka25GBUy0
何故だか、緊張する・・・・・・・・・・
ブーンがくれたプレゼントの指輪
まさか、それを、薬指にはめることになるなんて。その意味を、つい考えてしまう
状況は、決して楽観的なものではない
だがそれでも、嬉しく、そして・・・・・・・・・不安に思う
ξ゚-゚)ξ (もし、これが入らなかったら・・・・・・・)
ブーンとの、絆が切れる。そんな、予感がする
ξ゚-゚)ξ (ううん、そんなことはない・・・・・・・・・・・・!)
指輪は入るし、それに、ブーンとの絆が、切れるわけがない
自分に言い聞かせ、指輪をはめようと、爪のところへと持っていく
ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
だが、どうしても・・・・・・・・・そこから降ろせない
どうしても・・・・・・・・・・踏ん切りがつかない
だから、ツンは言った
ξ゚-゚)ξ 「ブーン・・・・・・貴方の手で・・・・・・つけてくれない・・・・・・?」
702 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:52:16 ID:Ka25GBUy0
ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・
( ^ω^) 「わかっ・・・・・・・・・た・・・・・・・・・・お・・・・・」
ξ゚-゚)ξ 「うん・・・・・・・・・・・お願い・・・・・・・」
ブーンは、指を震わせながら、力を振り絞りながら、指輪をつまむ
ツンは、ブーンが支えてくれる指輪の下に、自分の薬指を置き、待つ
ブーンの手から、滑り落ちるように、指輪が、ツンの指へと降りていった
703 名前: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:53:18 ID:Ka25GBUy0
しかし・・・・・・・・・・・・・・・
ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、ね」
指輪は、第二間接のあたりで、止まってしまった
それ以上は、多分無理矢理にでも押さない限り、入らないだろう
ツンは、力なく、ブーンに笑いかける
ξ゚-゚)ξ 「あはw・・・・・・やっぱり、ダイエット、してみる・・・・・・・・」
「それでね? ・・・・・・クリスマスには、絶対、間に合わせるから・・・・・」
そのときにまた渡して、そこまで、言い切る前に
ツンの途中で止まった指輪を見つめ、ブーンは微笑み・・・・・・・・
( ^ω^) 「ツン・・・・・・・・・キレイ・・・・・・・だお・・・・・」
「ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・・すきだ・・・・・・・った」
パサリ・・・・・・・・・・・・・・・・・と、ブーンの手がベッドからこぼれ・・・・
ξ゚-゚)ξ 「え・・・・・・・・・・・・? ブー・・・・・・ン・・・・・・・?」
ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピーーーーーーーーーーーーーーーー
ξ゚-゚)ξ 「え・・・・え・・・・・? え・・・・・・・・・・・・!?」
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」